悪夢

後ろを振り返ると、ニタニタ笑っているおじさんの顔がいきなり目の目の前に現れた。
驚いた私は、そのおじさんから逃げ出そうとした。
気がつくと、布団の上で仰向けで寝ていた。
さっきのは、夢だったのか。
イヤな夢を見ちゃったな、と思いながら、寝返りを打った。
そして横を向いた瞬間に現れるおじさん。
文字だけだと、なんだかギャグっぽいですけれど、夢の世界にいた、そのときの私からすれば飛びっきりのホラーです。
逃げたと思ったら、思いがけない方向からまた現れる。
定番ですね。
おじさんと目が合ってしまった私は、身動きをとることができず、唯一できたのはおじさんからのボディタッチに対して鳥肌を立てることぐらいでした。


これは夢だ、って分かっても、なかなか起きることができない。
悪夢じゃなかれば、夢と分かったら好き放題しますが、悪夢を、無理やりいい夢に変えるのは私には難しいので、逃げるしかないのです。
なのに逃げれない。
布団から半身をバッと起こすイメージを頭の中でしても、なかなか目覚めない。
働け、頭。


目覚まし時計、携帯電話の時計、壁掛け時計、部屋にある全ての時計の示す時間がバラバラになる夢をみた。
見知らぬおじさんに追われるのとは、また違った恐怖がありました。


おやすみなさい。