アイスコーヒーとの戦い2008

ことの起こりはマクドナルドのアイスコーヒー無料配布。
友人と帰っている最中、2本とって私に1本渡してきた。
人生のうちに、アイス・ホット合わせて片手で数えるほどしか飲んだことがないとかは言わずに、素直に受け取る。
ちょっと背伸びしてみたかった。
小学生のころ、給食についてきたコーヒー牛乳を飲んだ午後の授業を頭ガンガンで受けたのはいい思い出。
きっと今はいろいろパワーアップしてすんなり飲めるに違いない。
そう思ったから受け取った。
そこには当然シロップもミルクもあった。
しかし私はそれを使わなかった。
入れるのが面倒だったのと、それは何かを妥協してマクドナルドに負けてしまっているのではないかと思ったからだ。
なのでシロップを入れる友人を見ながら一口。


ああ、なんだこの喉越しは。
私の体は何も成長していなかった。
そもそもコーヒー牛乳で駄目だった人間がいきなりアイスコーヒーそのものを飲めるわけがなかった。
ずっとカップを持ちながら移動するハメになった。
帰りの電車に乗るまでにチマチマと飲む。
ああ、胃がだるくなってきたぞ。
そういえば今日はあまりトイレに行っていなかった。
腹の調子がまずい。
電車に乗り、座席に座る。
座りながらまたチマチマと飲む。
それにしてもこのカップ
なかなかぬるくならない。
ずっと手に持ち続けているのに、ひんやりとした熱しか発さない。
電車に揺られること数分。
頭が痛くなってきた。
何か変化があれば直るかもと1つ前の駅からは席を立ってみた。
それが図らずしておばあさんに席を譲ることとなった。
目的の駅に着き、バスに乗る。
ここでふと気がつく。
既に貰い受けてから30分以上経っているこのアイスコーヒー。
アイスというだけあって中には氷が入っている。
氷、これを入れると水かさが増し、冷たさを長期にわたって楽しむことができる。
そして氷は知ってのとおり、水が冷えて固まったもので、溶ければ水になる。
30分という時間は氷を溶かすのに十分すぎた。
別に溶けたところでかさが増えているわけではない。
しかし溶ける前と後では吸ったときに減る量が全然違う。
それにアイスコーヒーに水がたっぷり入ってしまったような状態。
なんかの試練だと思って一応飲もうとした。
でもこれは他の食物がないと無理だと判断して、家に帰った。
そしてパンを食べながらアイスコーヒーを飲む。
ああ、頭にくる。
怒りとかじゃなくて、ガツンとした何かがぶつかってくる。
このアイスコーヒーのことを親に話すと「ホットなら何も入れなくても大丈夫だけどアイスは普通ミルクやシロップを入れる」と返事された。
そして親が牛乳を持ってきてカップに牛乳を注ぐ。
アイスコーヒー牛乳。
味とかは問題じゃない。
牛乳を入れたということは、氷が溶けて水になるのとは違い、それだけかさが増すということ。
ゴールが遠く離れていく。


なんだかんだでアイスコーヒーを駅前のマクドで受け取ってから90分ほど経過したところで飲みきった。
牛乳を入れてもアイスコーヒーはアイスコーヒーだった。
どうやら私が大人に近づくのはまだまだ先らしい。


明日は遠くに行く意味での遠足という行事があるので早起きしなきゃいけません。
親にもう寝るよと言ってから30分経ってるけれど、まだ1時過ぎたばかりですし、問題ないでしょう。


おやすみなさい。