MHP2G モスによる自己紹介

我が名はモス。
どれほど腕のなる高名なハンターであっても、我が渾身の体当たりに苦しめられた経験があることだろう。
このように二足歩行するハンターを苦しめることができる我は当然ながら四速歩行の世界でも頂点に君臨している。


名は体を表わす、という人間どもの言葉どおり、「モス」こそがトップに立つ我にふさわしい名前となっている。
短い名前というのは、王者の証だ。
異国の地では「シシ」なるモンスターが百獣の王として人間から恐れられているらしい。
恐れ多いものの名前は長く口にしたくないものだから、自然と短くなっていく。
それはここでも、異国でも同じこと。


また、我が偉大なる名「モス」を冠したモンスターに「バサルモス」「グラビモス」がいるが、あいつらはその名前の長さから分かるとおり、私ほどのものではない。
人間が自身の所有物に自分の名前を記すように、先祖代々同じ名前を名乗るように、我らモンスターもしもべにはトップの名前を与えることにしている。
こうすることで名前の長さによる優劣は崩れないままにすることができ、さらに我が名を入れることによって、相手に畏怖の念を与えやすくなるからだ。
グラビモス」と戦うことを避けたがる初心者ハンターがいるが、それはまさにこれが原因だ。
いくらその世界のひよっこと言えども、「モス」という名は誰もが知っている。
その片鱗を「グラビモス」から感じ取ってしまって、戦闘中も精神面から追い詰められることになる。
まさにモスさまさま、モスの威を借るグラビモスだ。



我がしもべは情けないことにどちらもともに鈍重だ。
それゆえ人間の仕掛けた罠にたやすく引っかかる。
もちろん我はそのようなヘマを犯すことはない。
たとえどんな罠が仕掛けてあろうと、ハンターに向かって身ひとつでぶつかりに行く。
その精神があるのは構わないが、ただ攻撃するだけでは駄目なのだ、ということをしもべどもには理解してほしいと願っている。