運動会

体育祭が終わった。
小学校のころは運動会って言ってたのに、中学・高校からはお祭りになるんだろう。
レベルが違ってもやることは大して違わないのに。


体育祭の準備期間が短すぎる。
どの学年も同じ種目をするため、道具が必要な種目は練習する時間が少なかった。
だから本番では、練習量の差が大きく出ていた。
やる気のあるクラスとないクラスの差が激しすぎる。
競技をしている生徒達に背を向けて応援席でゲームをするのはどうかと思う。


体育祭が終わったので、ゆっくり眠ったり夜更かししたりする生活に戻ることができる。
実際は生活リズムにほとんど変化はないけれど、なんだか肩の荷が下りた気分。


本を持ってきていなかったので、帰りの電車・バス内では目を瞑って考え事をしていた。
考え事といっても、将来のことを考えるだとかいう重苦しいことじゃない。
自分のツボを刺激する何かを模索していた、いわゆる妄想をしていた。
体が疲れた状態で目を瞑ると、当然睡魔が襲ってくる。
この眠気があるときが一番、こういうことに関して頭が働く。
車内にいるのに、ついさっきまで別のところにいたような、そんな感覚に陥る。
つまらない授業を聞いて眠くなっているときも同じように、不思議な世界へといざなわれる。
先生がとても抽象的な、人生論だとかを熱く語ってると思ったら、等差数列の授業だった、というようなことがよくある。
数学Bは、授業開始のチャイムとともに頭がボーっとしてまぶたは沈みだす。
座席が教卓の前だけれど、先生の目を気にすることなく頭を伏せることだってある。
その先生の授業の内容は教科書の内容そのままだから、いざとなれば教科書を見れば解決する。
授業は勉強するキッカケで、先生は別に誰でもいいというひどい授業。


今日した「考え事」の内容がなんだったのかは忘れてしまった。
考え事は時間をつぶすにはちょうどよくて、気がつけば家についていた。
家に着いた瞬間、その内容は頭から飛んでいく。
いくら頭をひねっても出てこない。
やはり眠気は特別な何かをもっているようだ。


おやすみなさい。