三つ葉のクローバー

四つ葉のクローバーがたくさん生えてる穴場、はたしてそこでとれるクローバーは幸せを運んでくれるのか。


トランプには、スペード、ハート、ダイヤ、そして三つ葉の形をしたマークがある。
いつだったか、日テレで放送している『中井正広のブラックバラエティ』で、嶋大輔がそのマークを「三つ葉」と言って笑われていた。
三つ葉という呼び名は普通じゃないのか、と知ってショックだった。
たしかに、よく考えたら一個だけ呼び名がカタカナじゃないのは不思議だ。
でも染み込んでしまった三つ葉という呼び名からはそう簡単には逃れられそうにない。


クローバーだけじゃなくて、クラブという呼び方もある。
一体どっちに寝返ってやればいいんだろう。


トランプでどっちが正しいのか、といえば大富豪というゲームの名称だ。
あれは大富豪なのか、大貧民なのか。
同じ地域に住んでいても、家庭単位で違うんじゃないかというぐらい統一されていない。
ルールもまた然り。
連番とかジョーカーを階段に混ぜて使っていいのかとか、そもそも階段って?みたいなこともあるかもしれない。
なのにトランプゲームの代表みたいなポジションに君臨している。
大富豪すごい。


大富豪といえば、小学生のころ、弟とよくやったものだ。
1対1でやると、「自分の持ってないカード=相手の持っているカード」となるし、枚数も多くて革命が連発したりして大味な勝負になってしまう。
大富豪において、頭を使い始めるには手札がある程度少なくなきゃいけない。
限られた手でどう勝つか、を考えるのが楽しいからだ。
だから私と弟は、手札の枚数が1桁の状態で始めることにした。
ただ、使うカードを減らしたというだけなら、面白みは薄れてしまう。
短期決戦であるというだけになってしまうからだ。
1人3役、たまに4役、それが私たちの選んだ方法だった。
役を作る上で、人間A,人間B、……、のようにしていくのは味気ないし、つまらない。
そこで使ったのがポケモンの指人形だ。
ポケモンキッズと呼ばれるもので、ゲームのポケモンをプレイしたことのある子どもは、1つや2つは親にねだって買ってもらったようなことがあると思う。
ピカチュウヒトカゲを並べて、彼らに手札を与えて、彼らになったつもりで思考し、戦った。
しかし兄vs弟の形でやると、いずれどちらかが不機嫌になる可能性がある。
だから平和的にそれぞれキャラにチームを組ませた。
私のヒトカゲと弟のニャース、という具合に互いのキャラを1体ずつ。
実質、敵味方関係なく知ろうと思えば手札の情報は筒抜けなのだが、それでも楽しかった。


タツの上にトランプを広げてやっていたので、これを書いていたらコタツに入りたくなってきた。
ただ、最強の暖は布団であるということは揺るがない。


おやすみなさい。