脳内オヤジ化進行中

勉強に身が入らない。
これってもしかして……変?


テストが近づいているのに、結局昨日は勉強しなかった。
本を読むのに時間を注ぎ、昼寝さえも割いて『さまよう刃』を読んでいたので、勉強しようと思ったころには頭が働かなくなっていた。
今日、学校での授業もあまりやる気がでなかった。
テスト前なので各自問題集の問題を解くなりしろ、と自習の時間を与えられた。
けれど問題集を開いてぼーっとしいる時間が多かった。
普段は解く隙があるならば、先生が授業で何かしらの説明をしている間にさえ問題集を解いているのだから、時間を与えられたら俄然取り組みだすはずだ。
それを抑えるくらいに眠かった。
学校で眠るわけにもいかないので、ただひたすら時間が過ぎるのを待つしかなかった。
授業が終わると、徐々に元気が出てきた。
ただ単に自分は物理の授業がイヤなだけかもしれない。


午後は数学の授業があった。
これもまた自習だった。
sinθ=sin(θ+2nπ)
という式を眺めながら、「つまりAカップもCカップもEカップも同じなのだな」とバカなことを考えていたら授業が終わった。
tanθはπ1つ。


今、授業中変なことを考えて時間をつぶすんじゃなかった、という後悔が押し寄せてきている。
前回や前々回のテスト前は必死で問題集を解いていたのに、変わってしまった。
ただ、そんな中で読書をするというのは、後ろめたさや背徳感と合わさって、なかなかスリリングだ。
興奮の度合いもまた、違ってくる。
そういったことがあるからか、私はライトノベルというものを普段は全く読まない。
テストの度にライトノベルを読んでいるわけではないが、過去に読んだときもちょうど中学3年の中間テスト前の時期だった。
ライトノベルってのは、大抵1巻じゃ完結してくれない。
1冊辺りが薄いから、簡単に読むことはできるけれど、それでも全てを読むのには有る程度時間がかかる。
テストが終わると同時に、私のラノベ読書も終わりそうだ。


明日からテストだ。
私は教科書その他を持って帰るのが面倒だったので明日の科目のものを持ち帰らずに家路に着いた。
しかしそれではテスト勉強する時間が、学校についてからのテスト直前しかないではないか。
おかしなことだが、私がそのことに気がついたのは、学校から十分に離れたときだった。
普通持ち帰るかどうか考えるときに気づくものだが、面倒くささが他の勢力を黙らせてしまっていたようだ。
そして、夜になってから更にもう一つ気がついたことがあった。
先週、勉強するつもりでちゃんと家に持ちかえっていたということに。
ただ、私はそれに気づいて落ち込んだ。
それを見なければ、「勉強する道具がないのだから、勉強しないのは仕方のないことだ」と自分に言い聞かせながら他のことをすることができた。
しかし気づいてしまうと、その自分に対しての言い訳は無力になる。
快適に過ごすために、世の中知らなくてもいいことはたくさんあるのに。
だがもしここで気がついていなければ、私は明日テスト直前に学校で勉強するということはできなかった。
それを考えると、気がついてよかった、とホッとする。
そうした思いの末、私は「テスト直前に頑張ろう」と自分に言い聞かせて1日を終えるのだった。


ちなみに今読んでいるのは『けんぷファー』(著・築地俊彦)。
敵と戦うときには女に変身してしまう男が主人公の学園ラブコメ
バトルの要素もあるけれど、あらすじには学園ラブコメとしかないので、そこは別に売りにしていないようだ。
私としては、バトル抜きでも一向に構わない。
TSはよい。


おやすみなさい。