異空間へ

先週の土曜日から、バイトを始めた。
自分の意思でやっているにも関わらず、頭の中はまだその作業を何か異質なものと見ているらしく、妙に現実感がない。
イタズラに時間をねじったり曲げたりしたような毎日を過ごしている。


現実感がフワフワしだしたせいか、読書が暇つぶしのツールではなく、現実逃避のためのツールになりつつある。
とにかく何でもいいから本の世界に頭を移して、ボーっとしながら読む。
読む速度は普段より遅くなっているようで、あまりいいことじゃないけど、本を読みたい気持ちは強くなるばかり。
1冊読むのに割く時間が増えていく。


今年の5月末ごろから夏休みに入るまでの2ヶ月の間、読書を続けていた。
10月末ぐらいから読書を再開して、これまたもうすぐ2ヶ月になる。
図ったように冬休みが迫っていて、また読書の習慣がなくなってしまいそうで怖い。



夏休み前は22冊。
再開してからは23冊。
大体一週間に3冊程度読めば満足。
再開してからは4冊読めた週もあった。
その週は大抵短編集を読んでいる週だ。
あと、23冊とは別に、ライトノベルも少し読んだ。
これは一週間で5冊。
それまで読んでいた本に比べて明らかに薄く、さすがライトの名を持つだけのことはあるな、と妙に感心してしまった。

私の本の選び方は、内容よりも作者を重視している。
最初に親が本を借りてきて、その中から適当に読む。
で、気に入った作者の本を図書館から借りる、というふうだ。
そのせいか、私の読書メモに載っている作者には偏りがある。
宮部みゆき東野圭吾がほとんどを占めていて、最近は恩田陸伊坂幸太郎のものを読んでいる。
私は様々なものに影響されやすい性質なので、そのときに読んでいるものによって考え方がコロコロ変わる。
たくさん本を読み続ければ、ドラゴンクエストのように本を読むだけで性格が変わる、みたいなことも起こるかもしれない。
いいほうに転べばいいのだけれど。


おやすみなさい。