年賀状

今年は丑年。
売られている年賀ハガキの、宛名を書く面には何かにつながれたウシが描かれている。
このことから「糸+丑=紐」ということが分かる。


年賀状を書こうと、ペンを用意したら、かすれて出ないものばかりだった。
今回の丑年は、去年や一昨年と違い、何を書くかを決めていなかった。
それでも、手を動かすと人の頭は働きやすいようで、何枚か書いてるうちにどんどん書く内容が定まってきた。
本文部分は各人に適当にサラサラっと書くとして、問題は絵だ。
ただでさえ白黒だというのに、それがないとさらに華やかさに欠けることになる。
私の絵が華やかさを持っているのかは甚だ疑問だが、何か描くに越したことはない。
そして結局、無難にウシを描く形で収まった。
とはいっても、人によって描いてある位置が違ったり、そもそも描いてなかったりしている。
これらは暗中模索の体勢で私が年賀状に手を出したことが原因で、とくに意味はない。


今日で今年の登校日は最後。
明日から冬休みが始まる。
そしてさらに、今日はクリスマスイブでもある。
そんな日の夜中に、男が一人寂しく部屋で年賀状を書いているのはなぜだろう。


クリスマスイブだったので、母親がケーキを買ってきていた。
父親がノリノリで家族の人数分だけろうそくを立てていたが、ろうそくを立てるのは何か違う気がする。
ケーキの味は、スポンジのほうは問題なかったけれどクリームが甘すぎていまいちだった。
高いのに。


おやすみなさい。