春の陽気

外に出たらポカポカだったので春で間違いないと思う。


布団を2階に上げた。
昼寝のせいで自分の布団は汗を結構吸ってるようで、弟の布団より重かった。
2階にあげて干して、寝る場所がなくなっちゃたので1階でゴロゴロしてたら、父親が畳を外すとか言い出した。
さすがに全部外しても置きようがないので2枚だけ。
筋肉とは友達になろうとしても3日と経つと口をきかなくなる私にとって、畳を運ぶ作業は親と一緒に持っても辛いものがあった。
外の日光に畳を晒して、昼食。
食べ終わったら畳を中に入れるぞ、ということでまた畳を運ぶ。
こういうのをするなら、軍手は大事。
つけないと手が痛い。
今の私の手が痛い。
なぜならそんなものつけていなかったから。


畳を戻して、布団を戻して、布団の上へ。
ゆっくりゴロゴロしてたら足にかゆみがあらわれた。
見ると蚊にくわれているようだ。
そして血を奪ったであろう蚊がのこのこと私の足に舞い戻ってきた。
犯人は必ず現場に戻ってくる、その上また窃盗を起こすとはいい度胸だ。
いざ現行犯逮捕。
パチンと手で叩くと、蚊の生命はあっけなく閉じた。
しかしおかしい。
やつから血が出てこない。
刺された箇所は両足に3ヶ所ずつ、計6ヶ所にも上るというのに、叩かれて潰れた蚊からは血が出なかった。
つまり、犯人は他にいるということ。
まんまとしてやられた。
この蚊は初犯だったかもしれない、いきなり死刑はきつすぎたか。
だが真犯人は既に逃走したあとだったらしい。
結局その蚊が見つかることはなかった。


夜、ゲームをしていたら視界の隅で何かが動いた。
視線の先には案の定カサカサ動くアイツがいた。
結構ちっちゃかった。
子カサカサくんらしい。
ちっちゃいので行動に勢いがなく恐怖が感じられなかった。
なので放置。
ゲームを続けたかった、というのもある。
そうしていつか、子カサカサが親カサカサになって人間を脅かす存在になるのはまた別のお話。


おやすみなさい。