3人兄妹の結束が素晴らしい

流星の絆東野圭吾・著
流星の絆


頭の切れる兄・功一、擬態の名人こと弟・泰助、そして可愛い妹・静奈。
親を殺した人間に復讐することを誓った、絆で結ばれた彼らの物語。


ある夜、親が殺されるなんてことは知るよしもなく、子ども達は流星群を見にこっそりと家を出る。
しかし努力もむなしく、悪天候で流星群は見られず終い。
そして帰ってきた家でイヤな光景を見てしまう。


彼らは成長して、それぞれ働いた。
しかし、真面目に働いても、騙されて損をしてしまう。
ならばいっそ騙す側に回ろうと、彼らは詐欺を始める。


加賀と草薙という、東野圭吾のほかの話で刑事として出てくる名前が、偽名として使われていた。
ちょっとニヤリとなった。


殺人事件の真相については、イマイチすっきりしないところがあったけれど、物語自体のオチはよかった。


恋をしたけれど、詐欺で使っている偽名でしか名前を呼んでもらえない女性の気持ちの葛藤が面白かった。


おやすみなさい。